どうしましょう
今日は第4回の親子孫三代の鮎ミニミニマスタ−ズ大会。場所はイナバの「ナカノ瀬」。朝6時にスタ−トするが、昨日と同様、三人ともオトリが変わらない。最初に来たのは父、時間は9時過ぎ、昨日は6時間の我慢だったが今日は3時間ですむ。すぐに2匹目。私は反応なし。このとき100mくらい上流の急瀬で釣っていた息子が戻り曰く「5回掛けたが取り込んだのは18cmを3匹、ハリス切れ1回と1つは仕掛けごと切られた。ガツン一発で飛ばされた。あの2匹は稲妻では無理だ」と。相当の大物だったようだ。今日は釣り人が少ない、夕方までそのポイントを休ませておいて、「まかしとけ、仇打ちしてやる」とは私の弁。この時点で息子3匹、父2匹、私ゼロ。遅い朝食をとり再開、すぐに私に待望の1匹が掛かる。15cmのチビ鮎、しかし、可愛いね、このチビ鮎子チャンが20cmの背掛かりを誘惑してくれた。それからはぽつりぽつり、父も息子も同じようなペ−スで釣っている。12時時点で三人とも10匹余りと同じくらい。今日の二人は手強いとは私の感想。その通り、それから1時間は父のペ−ス、何度かの入れ掛かり。曰く「鮎のいない国へ行ってみたい」だって、私はぽつりぽつりとマイペ−ス、息子は沈黙。 2時ごろ突然雨が降る。父と息子は車の中に雨宿りしようとするが、私は「この雨で鮎が掛かる」と二人を雨の中へ呼び戻す。案の定、雨が激しく水面をたたく中で、水中あたり一面鮎だらけになる。小さな鮎がキラキラではない。本格的な鮎がギラギラと腹を返している。そして入れ掛かり。雨は10分間くらい、その間、私5匹、父と息子は3匹ずつ、これは手返しの差。こんなときは鮎の活性が全く違うのです。不思議な鮎の生態です。 数行ほど余談ですが、こんな天気の時は今までに数回体験済みでした。鮎の活性が上がるのは間違いない。その鮎の生態に不思議な思い出が一つ。数年前、新聞社と思われるヘリコプタ−が勝浦川の取材に来たのでしょうか、頭の上で何度も旋回し、バリバリとヘリの音。「うるさいなあ」と思っている最中、川の中、あたり一面ギラギラ。入れ掛かり。この間数分、そしてヘリがいなくなるといつもの釣り場に戻っている。ヘリの音、突然の雨、そしてあと一つ、カミナリ(稲妻かな?)鮎はものすごく敏感。 午後4時時点で父は20匹くらい、私は20匹を超えていると思う、息子は15匹くらい。釣れるのはこれからだろうが三人の体力と気力はバテバテ。こうなれば釣れる鮎も釣れないのが常道。何たって今日は12時間バトルの予定。「ナカノ瀬」でダウンしている二人を後目に私は上の急瀬に移動する。私だけが元気。 ポイントは息子が朝切られたポイント、それからは誰も竿が入っていない、じっと今まで観察していた。必ず鮎はいる。そしてオトリを送り込むやいなや、ギュ−ンと言うよりグ−ン、ヒュ−ンと言う感じ、一気に下流に竿がのされる。下流へ鮎と一緒に徒競走、この状態でのとき、鮎を引き抜くタイミング。筏でのカツオ釣りと同じ、走らせたらいくらでも走る。カツオの動きに合わせる一瞬で抵抗もなくすんなり上がってくるタイミングがある。鮎も同じ、鮎に付いて下流に走り、水の抵抗と糸の張りで、鮎が最初に浮き上がる瞬間に引き抜く。このタイミングを逃せば後は皆さんのご存じの通り、針ハズレがあるか、長い時間かけて取り込むしかない。カツオ釣りと同じ。この瞬間は糸に掛かっている負荷は意外と少なく強引に引き抜ける。私の体験です。 そして引き抜いたのは今年最大の24cm背掛かり。さらに驚いたのは、その鮎の背ヒレの根元深くに切れた仕掛けが刺さっていたのでした。誰かが切られたのだろうと外していると見慣れた仕掛け。なんと仕掛けは「稲妻」そして3本イカリが、がっしりと刺さっている。まさかと思いつつ逆バリを見てみると我が家の自作の仕掛け、背針は「がまかつ渓流8号」。こんな事ってあるのですね、その鮎は早朝、息子が切られた鮎だったのです。「息子よ、仇はとったぞ」とは言いませんでしたが、複雑な思いでした。この瀬が意外と掛かり16〜20cmを6匹追加。 午後5時、我が家の大会は終了、私31匹、父20匹、息子16匹。合計67匹。私の優勝。父は今年最高。今日お会いしました「がまかつ」のK氏が絶賛していました、父の完全なる「泳がせ釣法」の威力は真似が出来ない。友釣り師なら、つい竿先や糸フケでオトリを操作してしまう。それがない父の無心の「泳がせ」が功を奏した日でした。息子はまだまだ、あの鮎を逃すようでは。鮎釣りは奥が深い。 |