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皐月 千代の誉
H22-1-21
いつ頃から我が家にあったかは不明ですが、大きな素焼き鉢に植わり、毎年庭の隅で咲いていた可憐な樹です。数年前にこの鉢に植え替え、盆栽樹として見えるようになりました。
頭を切り詰めたので不自然ですが、枝葉が出てくれば何とかなるでしょう。この樹の面白いのは、双幹樹もどきの左の枝、これが全て真っ赤の花が咲くのです。右の主幹は赤白の咲き分け。赤い花が咲く葉は冬に紅葉するかなと思っていたのですが、それは間違いでした。
現在、根張りを矯正中です。左の引き根は良いのですが、右の根張りが寂しいです。まあ、ゆっくりと、そのうち良くなるでしょう。お気に入りの一樹です。
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皐月 華宝
H21-12-1
我が家の皐月の中で一番太い幹をもつ樹です。一度枝を全て切り落とし幹だけにしたのを、再び芽吹きさせて枝を作りつつあります。枝はまだまだ未完成ですが、皐月独特の豪快な立ち上がりは圧巻です。
私は皐月は苦手です。針金をかければ跡がずっと残るし、枝は折れやすいし、胴吹き芽は出やすいし、すぐに害虫が発生して葉が見苦しくなるし。唯一和ませてくれるのは6月の開花時です。また来年も白、ピンク、赤と豪華な咲き分けを見せてくれるでしょう。それを楽しみに、地道な手入れを続けます。
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五葉松
H21-11-22
40年くらい前になりますか、毎年1回、同僚数人で車を連ね、愛媛県の土居町へ五葉松を購入に行っていました。畑に植わっている五葉松を畝ごと購入し、帰ってからみんなでワイワイ言いながら分け合うのが楽しみの一つでした。
その頃、釣りと盆栽をこよなく愛したT師を忘れることはできません。磯釣りに行っては必ず同僚を先に磯上がりさせ、自分はいつも最後の磯上がりでした。それでいて一番良く釣っている。盆栽では「枝はいつでも切れる。切る前に考えること」と、切るのが好きな私は何度も注意を受けたものです。
ある夏の日、転勤なったT氏を迎え、釣り好きの仲間で鮎釣り大会をしました。久しぶりのT師を囲んで、釣った鮎を肴に河原で宴会です。そのときのT師の笑顔を忘れることはできません。その数日後、T師は心筋梗塞で亡くなりました。久しぶりの私達に会いに来たのだったんだなあと涙したものです。
我が家に普通の五葉松はこの一本だけ。T師を思い出させてくれます。
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山モミジ
H21-11-19
以前に紹介しました山モミジです。写真は夏の葉が出そろっている姿です。この山モミジ、もともとは小型の葉で美しいのですが、今年はどうゆうわけか、いくぶん大きな葉となりました。この後、主幹だけは残し、他の全ての葉刈りを行いました。今までは日をずらせて全部の葉を刈っていたのですが、主幹を太らせる目的があったので部分葉刈りをしてみました。これが失敗。秋の紅葉の時期になると、紅葉が揃わず、見苦しいものになりました。刈るなら刈る、刈らないなら刈らない、と揃えるべきでした。
下の瑞祥の写真の右に僅かに見えている樹がこの山モミジです。主幹と副幹の紅葉の違いが分かります。本来は今の時期の紅葉は、主幹の色が普通なのですが、副幹は葉刈り後の柔らかい葉が日焼けしたのかも知れません。赤く葉落ち寸前です。紅葉の楽しみは来年まで持ち越しとなりました。
左上の小さい画像は冬の姿。バランスのとれた三幹は私のお気に入りです。モミジはブナと同じく、葉を落とした姿が見所。今年は昨年以上に繊細な枝となっているのを期待しています。
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瑞祥
H21-11-17
3人目の孫が産まれましたので、今日はおでたい瑞祥の紹介です。瑞祥が発表されてからまだ60年は経過していないと思うのですが、その成長の早さと、短葉の八つ房五葉松の美しさに一躍有名になりました。さらに、瑞祥が国風盆栽展で国風賞を受賞したのをきっかけに、人気はさらに高まりました。普通、名品と言われる盆栽は何代にも渡って受け継がれている樹が多いのですが、瑞祥は一代で名品が作れることが証明されました。「盆栽のために産まれてきた樹」と言われている著名な品種です。
我が家にも瑞祥があります。挿し木による直幹仕立てです。この瑞祥、我が家の盆栽の中では一番太い幹を持っています。幹回り53cmあります。53cmウエストの女性もいるようですので太さは負けません。ちなみに、先日の「銀八つ」は51cm、男性的な「黒松」は49cmです。皆さん私に似てウエストは太いです。
この巨大な瑞祥は幹を太らせるために主枝だけ残し、整姿はできていません。このままでは懐枝が枯れてしまいます。幸い八つ房五葉松ですので、芽吹きは抜群に良い。この冬に枝葉を整理し、見られるようにするつもりです。完成すれば再掲する予定です。
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黒松
H21-11-14
我が家には黒松の盆栽は2本しかありません。これが2本目の黒松です。樹の大きさは先日の黒松とあまり変わらないのですが、葉性と幹肌は明らかに違います。この松は合黒松のような気もするのですが、定かではありません。今年は芽切りのタイミングが良かったのか、短葉がぴしっと揃いました。先日の黒松が男性的なのに対し、この松は女性的です。やや細目の葉とすらりとした樹形がそう思わせるのでしょう。
形は出来上がっていますが、左一の枝は低すぎるし、切れば後ろの枝が一の枝になり後ろから始まる枝順も不自然だし。それなら2本とも切ってしまおうかなあ。そうすれば腰が高すぎるし、二の枝を落とし枝にすれば見られるかなあ。・・・などと迷うのも盆栽の楽しみの一つです。
今年は上部を整枝しするつもりです。棚枝も出来ており、もう少し懐枝が充実すればいい盆栽になるなあ・・・と、毎年こんな期待をしているのですが、現実はそんなに甘くないです。なかなか思うようにはなりません。
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富士ブナ
H21-11-12
以前に掲示板で紹介しました富士ブナです。右上の写真は葉を取り去った姿ですが、写真は夏の緑葉です。私は秋の茶色い葉よりも、夏の濃い緑葉が好きです。ブナは樹勢が強く、新芽は勢いよく伸び、とくに樹冠部の枝は太く密集しがちですですので気を使います。
ブナ、モミジ、ケヤキなど落葉樹の見所は葉を落とした冬の姿でしょう。大地にがっしりと張った根、たくましく立ち上がる主幹、自然な枝順と四方に伸びる繊細な枝先のほぐれ、などなど。これらが全て揃えばいいのですが、現実には難しい。
この富士ブナは素材としては一級品と思います。根張り、立ち上がり、枝順、それに富士ブナ特有の白い幹は無傷ですし、申し分ないのですが、唯一の欠点は樹冠部と枝先が荒れていること。手入れを怠っている証拠です。鮎のせいにはしません。私の怠慢です。
今年は樹冠部分の枝を抜き、繊細な枝先を作ろうとしています。樹冠部の葉が寂しくなっているのはそのせいです。すぐには結果は出ませんが、数年後には繊細な枝先が出来ていると思います。
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黒松
H21-11-9
淡路黒松の実生と思うのですが定かではありません。盆栽では「ここに枝があったら・・・」「葉性がもっと良かったら・・・」など、「・・・たら」がよく使われます。この松は太さもあり、コケ順も良い。立ち上がりが強調され、迫力ある肌の荒れが古木を感じさせてくれます。この木の見所は立ち上がりの豪快さでしょう。
しかし良く見ると、逆枝になっています。この幹の曲なら一の枝は左から出る。今の左一の枝は後ろに回り、今の右一の枝は必要なく、右二の枝がもう少し下(一の枝との中間くらい)から斜め前に出る・・・って感じですかな。欲を言えばきりがない。だが、このように作ってみると型にはまり、樹の豪快さはなくなるのかも知れない。若木の頃、この今の樹型を想定して作ったと思われますので、これはこれで良いのでしょう。
右一の棚枝を2段に落とし、左一の棚枝も小さく2段にすることにより、逆枝の不自然さをカバーしました。この2枝で立ち上がりの豪快さを引き締めたつもりですが、どうでしょうか。先日の「銀八ツ」とは違った、玄人好みの樹になっていると思っています。
今年は樹勢が良くなく、芽切りは極力強いものだけにしました。おかげで元気を取り戻し、春の新葉が勢い良く伸びています。棚枝も出来ており、あとは樹冠の完成を待つばかりです。
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皐月 栄冠
H21-11-8
「栄冠涙あり」の栄冠でしょうか。何かで栄冠を勝ち取ったのかもしれない。大正時代に発表され、強健・生育良い。太りやすく、古木が多い品種のようです。私は皐月の整姿は苦手です。梅雨期、少しの間手を抜くと徒長枝が伸び、枝は乱れます。鮎で忙しい時期と重なるので難しい。
双幹樹形のこの木に白い大輪の花が満開になる姿は豪華絢爛です。開花の写真が撮れていないので残念。皐月特集とでもして、またの時期に掲載します。
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四国銀八ツ房五葉松
H21-11-4
いわゆる「銀八ツ」です。接ぎ木でしか培養できない五葉松。葉が銀色で芽がたくさん出ることから、こう呼ばれ、きれいな短い葉が美しい。高松市の国分寺、鬼無の盆栽どころで発祥し、全国から世界に広まった松として有名です。海外輸出できる松は五葉松のみらしいですね。黒松などは輸出出来ないんですって。今回HPに掲載するまで知りませんでした。
さて、この「銀八ツ」、樹齢は60年。接ぎ木とは思われないコケ順、枝順、棚枝の完成度は、我が家の数少ない盆栽の中で際立っています。
私は針金掛けによる整姿は好きではありません。可能なかぎりハサミのみによる整姿を心がけています。しかし、年数が経てば写真のように乱れが出てきます。これはこれで自然らしく私は好きなのですが、この一樹は父のお気に入り。今年は針金掛けで整姿をしなければならないようです。
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日笠山 モミジ
H21-11-1
モミジの見所は秋の紅葉だけでなく、春の芽出しも美しいものです。普通、モミジの新葉は下を向いて出ます。幽霊の手のように出ますが、それはそれで趣があります。しかし、この日笠山は逆で、写真のように、赤ちゃんの手が上向きに開いた形なのです。赤い軸の先端に小さな手のひらをぱっと開げた形状はこの上ない可愛いさです。
この芽出しの時期は他の落葉樹より早く、斑入り葉で可憐な新葉は特に目立ちます。しかし夏になると左上の写真のように普通の葉に戻ります。そして秋の紅葉は派手さもなくあまり美しくはありません。紅葉の派手さは山モミジにかないません。それぞれ見所のあるモミジ類は好きな盆栽の一つです。
日笠山は庭木が多く、盆栽としてこれだけ持ち込んだのは珍しいと思います。他にモミジは「山モミジ」と「獅子頭」があります。またの機会に掲載します。
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イチョウ
H21-10-26
我が家の盆栽の中で、最も古い盆栽の一つです。見た目はそれほど年数は経過していないようですが、このイチョウは我が家で60年以上になります。
祖父が長い間畑に植えていたのを私が掘り出し、鉢揚げしたのが40年ほど前。鮎釣りに忙しく、素焼き鉢に長いこと埋没していました。もう枯れてしまったと思っていたのが、水枯れにもめっぽう強く、毎年のように芽を吹きます。さすが原始の裸子植物、高等な被子植物ならとうの昔に枯れてしまっているでしょう。長い年月、何度も枯れ、根は生き残り、何度も芽吹きを繰り返して現在の姿になっています。
根元の幹は3代目くらいかな、そこから立ち上がる双幹は私が作ったもの。これでも10年くらいなると思います。写真は10月の姿。間もなく黄色し、古き良き時代を思い出します。
「止めてくれるな おっかさん 背中の銀杏が泣いている 男東大 どこへ行く」ですか。
懐かしく、大好きな木です。
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ウメモドキ
H21-10-23
ウメモドキの7幹甲羅吹きです。6月頃、小さな白い花がたくさん咲いていました。こんな小さな花で大丈夫かいなと思うのですが、大丈夫。たくさんの実をつけました。
昨年はこの倍以上の実をつけたのですが、今年は鮎に熱中しすぎて消毒を怠る。おかげでカイガラムシが繁殖、枝枯れ続出、実は半減です。
10月中旬はピラカンサ、モチの実はまだ赤く色づいていなく、この小さな赤い実は特に目立っています。
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