仮想体験

「牟岐方式」という言葉があります。磯釣りの場合、どうしても一級磯に上がりたいのが釣り人の心理。しかし、ここ徳島県牟岐の「大島」「津島」はすべて抽選により上がる磯を決めます。これにより、常連者も初めての人も同じ条件で釣りが出来るようになります。
 抽選は2回行われます。決められた時間に抽選場に集結した渡船は、最初船の中で船内クジを引きます。船の中の釣り人が磯上がりする順番を決めるわけです。このクジで1番クジを引いた人が「大島」の場合は陸で、「津島」の場合は船の舳先に立ち磯クジを引きます。各釣り場は番号で区分され、その番号の釣り場で船内クジ1番の人から順番に磯上がりして行く仕組みです。
 ただし、順位が下位の人でも磯の定員までは1番の人に付いて上がることが出来、2番の人は文句を言えません。このことは暗黙の了解となっており、グル−プで釣行している場合、それがまた良い所でもあります。
 日曜日ともなると船内には10〜18人の釣り人がひしめき、何番クジになるか、今日の釣りの前哨戦が始まります。6番クジだからいいかなと思っても、大体が2〜3人のグル−プで磯上がりするので、単独釣行の場合、実質には最下位に等しいこともあります。
 たとえ1番クジを引いたからって良い磯に上がれる保証はありません。次の磯クジがあるのです。「津島」は1〜7番まで磯が区分され、渡船が9隻の場合、2隻は磯番号のない白クジになります。そうなると今日の釣りは終わったに等しい。他の渡船が全員を磯上がりさせてから、その後にあがるのだから良い磯は空いていない。
 また、1〜7番の磯の全てで釣れるわけでもありません。番号が付いているだけの磯もあり、どの磯クジを引くかによって釣果に大きな差が出ます。1〜7番までの磯を知り尽くしていないと、船内クジが良くても失敗するケ−スがあるのです。
 こんな抽選による釣りは嫌だと言う人もいるが、我々サンデ−アングラ−にとっては有り難い。船頭さんと親しい人、声の大きい人、早い物勝ちで我先に磯上がりする人が有利になる仕組みとは違い、みんながフェア−に釣れる。それが私は大好きだ。津島へ釣行する理由の一つにこの牟岐方式がある。
 このペ−ジでは1〜7番までの磯と、船内クジの番号によってどの磯に上がるかをシミュレ−ションしてみました。津島へ40年200回近く釣行している私の体験による独断と偏見に満ちた磯紹介と、どの雑誌にも掲載されていない船内クジ番号による上がる磯紹介です。「津島」の磯、1〜7番は次の通り、さあ、磯釣りに行けない今、また、今度の釣行を占って津島磯での「牟岐方式」を体験してはいかがですか。
 天候は晴れ、波の高さ1.5m、水温18度でゆっくりとした上り潮、船内釣り人10名、渡船は8隻で設定。「佐尾山」に上がるのがいかに難しいか、体験できますよ。
1番・・・・1番回り   往年の名磯「1番」がある
2番・・・・大バエ回り  人気の大バエは「オチ」「東」グレ間違いなし
3番・・・・スズキ回り 「スズキ」しかない
4番・・・・宮本回り  「宮本」「クレ石東」だが
5番・・・・ワレ回り  「オチ」「スベリ」と一級磯のオンパレ−ド
6番・・・・サンゴ回り  徳島を代表する超一級磯「佐尾山」はここ
7番・・・・番号が付いているだけ 上がる磯はないに等しい

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