スズキ

進化の初期の魚をイワシとするなら、一番進んだ魚がスズキだと学生時代、生物学の本で読んだことがあるような気がしますが、本当でしょうか。実際、河口から沿岸にかけて、食物連鎖の頂点にいるのはスズキであるのは間違いないところでしょう。フィッシュイ−タ−であるスズキは、今やルア−釣りの最高のタ−ゲットとなっているようです。離島や海外に行かなくても、身近にメ−タ−クラスの魚とファイト出来るスズキは釣り師を興奮の渦の中に巻き込んでくれます。
中学時代はチヌ釣り、そして、高校時代の夏休みは毎日のようにスズキを穫っていました。家の前の那賀川は丁度、淡水と海水の混じる場所で、スズキが生息する絶好のポイントとなっています。昼間、小川で小さなフナを穫って活かしておき、夕方、潜水橋の上からこのフナを泳がせてスズキを釣るのです。友達数人でわいわい言いながら釣ったのを思い出します。9時くらいまでしか釣れず、帰る時にはいつも懐中電灯を持って潜り、100mくらい護岸の石の際を探すと、必ずと言って良いほどスズキがいました。釣れなかった日は水中銃でこれを穫り、ほぼ、毎日のようにスズキを持って帰っていたのを覚えています。おかげで高校3年の大学受験期というのに、夏休みは毎日こんなことばかりしてましたので、成績はガタ落ち、7か月後の入試では見事に一期校を滑りました。
この時期に釣った最大は103cmでした。大学に行って以来、このスズキ釣りは止めていたのですが、数十年後、息子がルア−釣りを初めてから、家の前で一緒に釣るようになりました。そして、ルア−で釣った最大が奇しくも103cmでした。正確には103.5cm,私の最大の魚です。長男は100cm、次男は85cmと、まあ、それなりに釣っているようです。日本記録は109cmだそうですが、いつか抜こうと3人が頑張っている所です。
スズキには何種類かあって、写真のスズキは「マルスズキ」、河口からほとんど淡水ばかりの上流まで遡上します。特に、春先の鮎の遡上期には那賀川でも、完全な淡水の10kmくらい上流で釣れたことがあります。秋から冬にかけて落ち鮎を狙って多くのスズキが川に入ってきて、格好のルア−釣りの対象となっています。磯で釣れる多くは「ヒラスズキ」です。マルスズキより幅が広く、美しい体型をしています。ヒラスズキを釣るのが夢でしたが、一度釣るコツを覚えると意外と簡単に釣れ、しかも、姿ののわりには美味しくなく、いっぺんに興ざめになりました。河口で釣るマルスズキがはるかに面白く、食べても美味しいです。「ホシスズキ」も日本に入って来てから、各地で繁殖しているようです。「ホシスズキ」については、「番外編」の中に書いてありますのでご覧下さい。
いずれにしても、私の人生を変えた魚としてスズキは思い出の魚となっています。(写真は徳島新聞社発行の「徳島の海釣り」より)
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