タイ



 私は磯ではタイをほとんど釣ったことがありません。昭和47年〜60年の間、9mのFRP漁船を所持して、釣りに乗り回していました。この頃に釣った63cmが最大のタイです。阿南沖の橋杭、蒲生田岬と伊島の間の水道です。激流の中、50mの深さから上がってきた、桜色の綺麗なタイに感激しました。それに魅せられて休みの度に橋杭に行きましたが、二度とあのようなタイは釣れませんでした。

 磯で釣れるタイは色が黒っぽく、まるで養殖タイみたいなのが多いですが、これは水深のせいなのでしょうか、それとも、釣った時期によるのでしょうか、何しろ余り釣ったことがないので解りませんが、釣って良し、食べて良しの魚であることは間違いありません。秋口に阿南市のすぐ沖で小さなタイ(チャリコと呼びます)が良く釣れます。生きた海老で釣るのですが、数が出るので、家族で釣るにはいい釣りです。タコ、ベラ、チヌ、セイゴ(スズキの幼魚)など、五目釣りが楽しめて退屈しません。

 磯からタイを狙うのは宇和海では人気があるようです。大きな浮子に底マキの籠を付けて釣っている人が多いですが、ふかせ釣りの盛んな徳島では、そういった釣りはあまり見かけません。徳島ではタイは船で釣るものと相場が決まっているようです。磯ではグレ釣りの外道として釣れますが、嬉しい外道です。「タイのひとのし」と言われるように、最初の引きを耐えれれば意外と簡単に上がってきます。2号のハリスでのサビキ仕掛けで、アジ釣りの外道として、90cmのタイを釣った人もいます。近所の人なのですが、新聞にも掲載され、話題になりました。

 タイのことは余り知りませんので、これくらいで。(写真は徳島新聞社発行の「徳島の海釣り」より)
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